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Fabulada

おやすみ前に読む、動物と自然のお話

お話4件

できたてのお話· 日本語

動物と自然JA

つきよのクジラ

満月の夜、小さな港の桟橋は、しんと静かだった。 ミオは桟橋のはしに座っていた。今夜クジラが湾に来ると、おじいちゃんが言っていたのだ。ミオは、そのクジラにひと目会いたかった。 でも、海は黒くて平らで、クジラはどこにもいない。 ミオは大きく息をすった。 「おーい!」 すると、むこうの岩山から、ひと息おくれて返事がした。…

動物と自然JA

ハルとてんとう虫

「ハル、てんとう虫が庭にいたよ」というおばあちゃんの声を聞いて、ハルは長ぐつをはいて庭へとび出した。 ハルは、てんとう虫に会いたかった。まだ一ども、手にのせたことがないのだ。 庭のすみには、風が向きをかえるたびにひとりで鳴る風りんがさがっている。ちりん。この庭では、だれもふしぎに思わない。 ハルは黄色い花の上を見た。…

動物と自然JA

モモとおつきさまの丘

モモは、なんでものぞいてみたくなる子猫でした。 くつの中も、ゆきの穴も、ポストのすきまも、のぞかないと気がすみません。「なんだろう、のぞいてみよう」が、モモのくちぐせです。…

動物と自然JA

やかんとモモ

ミナは、ボウルの中の粉をぐるぐるまぜていた。台所じゅうが、雪がふったみたいに白い。 「ホットケーキを作ろうね。モモが来て、はじめての朝ごはんだよ」 モモは、きのううちに来た子犬だった。ミナは、モモとなかよしになりたかった。でもモモは、テーブルの下で小さくなって、ふるえている。 「おいで、モモ」 モモは動かない。…